割増賃金の計算の基礎から除外できる手当は何か

 1日で8時間や1週間で40時間を超える労働には割増賃金の支払いが必要になります。

この割増賃金の計算の基礎となる賃金はどのような賃金でしょうか。

 割増賃金の計算の基礎となるのは「通常の労働時間または労働日の賃金」です。この中から除外できる賃金として家族手当、通勤手当、別居手当、子女教育手当、住宅手当、臨時に支払われた賃金、1か月を超える期間ごとに支払われる賃金が制限的に列挙されています。

 これらの手当に該当しない「通常の労働時間または労働日の賃金」はすべて割増賃金の基礎となる賃金に参入しなければならないとされています。また、手当等の名称にかかわらず実質によって取り扱われますので、注意が必要です。

 除外される賃金の基準について次回確認していきます。

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